東日本大震災による被害の状況について
東北地方太平洋沖地震
- 発生日時 平成23年3月11日金曜日 午後2時46分18.1秒
- 震源 三陸沖(北緯38度06.2分、東経142度51.6分) 深さ約24キロメートル
- 規模 マグニチュード9.0
- 最大震度 震度7(栗原市築館)
- 当町震度 震度6弱(南三陸町志津川・南三陸町歌津)
平成23年4月7日に発生の余震
- 発生日時 平成23年4月7日木曜日 午後11時32分
- 震源 宮城県沖(北緯38度12.2分、東経141度55.2分) 深さ約66キロメートル
- 規模 マグニチュード7.2
- 最大震度 震度6強(栗原市築館、栗原市若柳、仙台市宮城野区苦竹)
- 当町震度 震度5強(南三陸町志津川)
- 津波警報 平成23年4月7日午後11時34分発表、同月8日午前0時55分解除
南三陸町を含む区域への津波警報などの発表(本震に係るもの)
- 平成23年3月11日午後2時49分 大津波警報(予想される津波の高さ6メートル)
- 平成23年3月11日午後3時14分 大津波警報(予想される津波の高さ10メートル以上)
- 平成23年3月12日午後8時20分 津波警報
- 平成23年3月13日午前7時30分 津波注意報
- 平成23年3月13日午後5時58分 津波注意報解除
南三陸町の被害の状況(平成30年2月28日現在)
昭和35年5月24日のチリ地震津波をはじめとした過去の各種災害の経験から、毎年防災訓練を実施するなど災害に強いまちづくりを進めてきた当町においても、東日本大震災では多くの尊い人命、財産を一瞬にして失い、甚大な被害を受けました。
参考(震災前の人口及び世帯数)
- 平成22年国勢調査 人口17,431人 5,295世帯
- 平成23年2月末日現在住民基本台帳 人口17,666人 5,362世帯
人的被害
- 死者 620人(直接死600人(うち町民の方551人、町外の方48人、不明1人)、間接死20人)
- 行方不明者 211人(うち町民の方210人)
ご注意
上記人的被害の数については、次により整理し、宮城県あて毎月報告している数値です。
- 死者 南三陸町内でご遺体が発見された方(町外の方を含みます)、南三陸警察署に行方不明届出がなされた後にご遺体が発見された方(町外で発見された方を含みます)、申述書による死亡届出がなされた後に発見又は本人確定された方(町外で発見された方を含みます)及び災害関連死の認定を受けた方の数となります。
- 行方不明者 南三陸警察署に行方不明届出がなされた方で、ご遺体が発見されていない方の数となります。
なお、南三陸警察署が発表の数値は、次のとおりとなります。
- 死者 566人
- 行方不明者 211人
建物(住家)被害
- 全壊 3,143戸(平成23年2月末日現在の住民基本台帳世帯数の58.62パーセント)
- 半壊、大規模半壊 178戸(平成23年2月末日現在の住民基本台帳世帯数の3.32パーセント)
- 半壊以上の計 3,321戸(平成23年2月末日現在の住民基本台帳世帯数の61.94パーセント)
公の施設など主要公共施設の被害
- 戸倉地区内の被災施設 戸倉保育所、戸倉小学校、戸倉公民館、自然環境活用センター、波伝谷地区漁業集落排水処理施設
- 志津川地区内の被災施設 役場(行政第1庁舎、行政第2庁舎及び防災対策庁舎)、志津川保健センター、ボランティアセンター、デイサービスセンター、上下水道事業所、荒砥保育園、志津川公民館、図書館、海浜高度利用施設(海浜センター)、公立志津川病院、地方卸売市場、街なか交流館、袖浜地区漁業集落排水処理施設、本浜公園、松原公園、上の山緑地、せせらぎ公園
- 歌津地区内の被災施設 歌津総合支所、歌津保健センター、名足小学校、水産振興センター(魚竜館)
ライフライン(水道・電気)被害
- 水道 地震発生後、町内全域で断水。一部地区の仮通水(飲用不可)から復旧を開始し、平成23年8月中旬にほぼ全域を飲用可能として復旧しました。
- 電気 地震発生後、町内全域で停電。平成23年4月中旬から復旧が開始され、同年5月末にほぼ全域で復旧となりました。
避難者
最大避難人員は、平成23年3月19日に、消防団などによる状況把握により、33の避難所に9,753人が確認されました。
町指定避難所などの被害
平成18年12月に作成した南三陸町地域防災計画により避難所・避難場所として指定し、平成23年3月において現に機能を有した指定避難所・避難場所78箇所のうち、34箇所が津波の浸水、流失(全壊)などの被害を受けました。
この他、津波避難ビルとして指定していた建物の被災状況は、次のとおりです。
- 公立志津川病院(5階建て屋上) 避難者及び入院患者347人(うち死亡、行方不明の方74人)
- 漁協志津川支所(2階建て) 避難者なし
- 高野会館(4階建て) 避難者327人(死亡、行方不明なし)
- 町営松原住宅(4階建て屋上) 避難者44人(死亡、行方不明なし)
仮設住宅の建設状況
東日本大震災に係る仮設住宅については、48の地域に58の仮設住宅団地、計2,195戸が建設されました。
戸倉地区内
自然の家仮設(81戸)、戸倉中学校グラウンド仮設(67戸)、水戸辺地区仮設(18戸)、神割崎キャンプ場仮設(31戸)、津の宮地区仮設(20戸)、切曽木地区仮設(18戸)、波伝谷地区仮設(21戸)
志津川地区内
志津川小学校グラウンド仮設(60戸)、志津川中学校グラウンド仮設(102戸)、志津川高校グラウンド仮設(58戸)、中瀬町1期仮設(20戸)、林地区仮設(12戸)、平磯1期仮設(17戸)、大久保1期仮設(9戸)、中瀬町2期仮設(42戸)、大久保2期仮設(7戸)、荒砥1期仮設(30戸)、袖浜地区仮設(33戸)、保呂毛仮設(11戸)、田尻畑地区仮設(12戸)、荒砥2期仮設(44戸)、廻館地区仮設(35戸)、小森地区仮設(48戸)、細浦地区仮設(18戸)、中瀬町3期仮設(10戸)、平磯2期仮設(10戸)、沼田1期仮設(40戸)、中瀬町4期仮設(10戸)、沼田2期仮設(20戸)
入谷地区内
入谷中学校跡地仮設(32戸)、入谷小学校グラウンド仮設(18戸)、岩沢地区仮設(38戸)、桜沢地区仮設(16戸)、童子下1期仮設(17戸)、童子下2期仮設(12戸)、山の神平仮設(28戸)
歌津地区内
吉野沢団地仮設(84戸)、平成の森(テニスコート・林間広場)仮設(246戸)、伊里前小学校グラウンド仮設(37戸)、歌津中学校グラウンド仮設(37戸)、韮の浜(農村公園)1期仮設(18戸)、港地区仮設(44戸)、馬場地区仮設(21戸)、田茂川地区仮設(16戸)、韮の浜(農村公園)2期仮設(6戸)、泊浜1期仮設(23戸)、松の崎仮設(34戸)、泊浜2期仮設(7戸)、館浜地区仮設(15戸)、寄木仮設(10戸)、枡沢地区仮設(38戸)、中山地区仮設(8戸)
町外(登米市津山、登米市南方)
横山1期仮設(59戸)、南方1期仮設(200戸)、横山2期仮設(22戸)、南方2期仮設(151戸)、横山幼稚園跡地仮設(24戸)、津山町若者総合体育館仮設(30戸)
その他(災害対策本部について)
南三陸町では、東北地方太平洋沖地震の発生時から、東日本大震災に係る災害対策本部を設置しています。
災害対策本部の設置、主な経過
- 平成23年3月11日午後2時46分 地震発生、緊急地震速報受信。南三陸町において震度6弱を観測、南三陸町津波災害対策本部を防災対策庁舎に設置。
- 平成23年3月11日午後2時49分 大津波警報発表。避難指示の発令及び町職員3号配備指令。
- 平成23年3月12日午後1時 南三陸町総合体育館(ベイサイドアリーナ)に津波災害対策本部を移設。第1回本部会議を開催。
- 平成23年3月26日午前9時 南三陸町スポーツ交流村テニスコート内に仮設庁舎を設置、津波災害対策本部を移設。
- 平成24年3月31日午前8時30分 現在の南三陸町役場に津波災害対策本部を移設。
災害対策本部会議の開催経過
- 平成23年3月12日(第2回以降)から 毎日午後7時に開催
- 平成23年3月30日から 毎日午後6時30分に開催
- 平成23年5月1日から 月曜、水曜及び金曜の午後6時30分に開催
- 平成23年5月27日から 月曜、水曜及び金曜の午後5時30分に開催
- 平成23年7月1日から 木曜の午後5時30分に開催
- 平成23年10月から 第1木曜日の午後5時30分に開催
- 平成23年12月7日 定例による開催の終了